KONISHIのコーポレートミッションである、「明日を、動かす。」
この言葉に想いを乗せて、未来に向けて挑戦している社員一人ひとりを紹介する企画が、「明日を、動かす人たち」です。
今回紹介するのは、2022年新卒入社の齋藤 龍己。厚木営業所の営業担当として、お客様とメーカーの間に立ち、コミュニケーションのあり方を模索しながら「自分らしい」仕事づくりに努めています。
キーワードとなるのは「積極性」。
彼は過去、現在のステージでどんなことを感じ、どのように仕事に向き合い、未来にどんな展望を抱いているのか……齋藤の等身大のストーリーをぜひご覧ください。
自分がいる「意味」を考える
私は営業職として今、ふたつの仕事をしています。ひとつはお客様の要望をお聞きして、新しい部品を提案する「開発営業」。もうひとつがすでにお取り扱いをいただいているベアリングなどの部品を継続的にご利用いただくための「量産営業」です。仕事量としては売上金額の大きいお客様の量産営業の対応が多いのですが、同時に開発営業にも力を注いでいます。
私は学生時代にサッカーをやっていたのですが、今の仕事をサッカーに例えると「開発営業」がオフェンス、「量産営業」はディフェンスに似ています。点を取ることと、取った点を守り抜くこと、そのどちらもゲームをつくる上で大切だと思っています。
適正という観点だと、私はサッカーのポジション的にもディフェンダーの経験が長く、性格的にもガツガツしたところが少ないので、どちらかというと「守り」の「量産営業」が合っていると感じます。ですが、私はもっと積極性を身に付けたいと思って、商社であるコニシ産業の営業職を就職先として選んだという背景があるので、自分なりの攻守のバランスを模索している日々でもあります。
そんな私が最近、積極性を意識したことと言えば、お客様だけではなくメーカーさんと会う機会を増やし関係性を築き、部品知識を深めていることです。結果、お客様にも自信を持って提案できるようになり、この半年くらいの間にお客様から、「齋藤さんなら任せられるから」と、新規部品の検討についてご相談をいただくことも増えてきました。主体的に仕事に向き合い自分らしく仕事をしていれば、それを評価してくださる方々はいるんだなぁということを感じています。
この仕事は、お客様のニーズや課題を引き出し、取引先と一緒に協力しながら仕事を進めていきます。なので、両者の期待に応えていく役割を担っていて、そこにむずかしさとやりがいがあり、自分がいる「意味」みたいなものもすごく考えさせられるのです。
過去の自分に言いたい「かっこつけんな」って
新卒入社であれば誰でもそうだと思うのですが、私も入社当時は右も左もわからない人間でした。先輩や上司に付いて、まずはお客様に顔を覚えてもらう。部品の勉強をし、知識を身に付ける。そうやって、少しずつ自分にできることを増やしていきました。
でも、多少仕事に慣れが出てきた頃、自分の判断で突っ走って失敗してしまったことがあったんです。原因は、取り扱う部品のことを深く知らない状態で、わからないことをわからないまま仕事を進めたことにありました。
お客様から「齋藤さん、ちょっと待ってください。ほんとに製品のことわかっていますか?」と言われたときに、すべて見透かされたと思いましたし、こんな雑な仕事のやり方をしていたんじゃだめだと反省しました。
あのときの自分に言いたいのは「かっこつけんな」ってこと。恥をかいてもいいから、お客様やメーカーさんにどんどん聞くこと。時間をつくってもらい、会って話すこと。素直であること。わからないことがかっこわるいのではなくて、わかったふりをするのがかっこわるいんですよね。仕事での動きをサッカーに例えるなら、全体を見て、適切にパスをつなぎ、ゲームを展開させていくことが大事で、自分の独りよがりでボールを持つことはよくありません。そういったことを意識できるようになったことで、今では、そのお客様と信頼を構築しながら仕事ができています。
また、2023年10月に、それまで優しく指導してくれていた先輩が中国に異動することも、ひとつのきっかけになって、仕事に対する責任感がより芽生えました。
そんな私の姿を見て、上司は「変わったな」と言ってくれました。今はほとんど独り立ちの状態で、プレッシャーはありますが、今やっていることは間違っていないと思っているので、自分らしい仕事で社内外の信頼を勝ち得ていきたいですね。
自分が動いて、明日が動く
この仕事をしていてやりがいを感じるのは、お客様から「齋藤さんに対応をお願いしたい」と、私宛のご依頼をいただくときです。もちろんそれはコニシの営業としての私にお声がけをしてくださっているのですが、信頼してもらえたんだなって思える、その瞬間はやっぱりうれしいです。
お客様に信頼をしていただくために、1〜2年目の私はレスポンスの速さを意識してきました。でも3年目に入り、たくさんのお叱りを受けながらも独り立ちをさせてもらって思うのは、レスポンスだけが速くてもいい仕事はできないということ。
本当はどんなことを求めているのか、今何をして欲しいのか、その気持ちにもっと寄り添わないといけない。そのためには、対面でのコミュニケーションが大切だと私は思います。直接会ってお話をする、お互いの情報を交換する。そういうアナログなコミュニケーションの積み重ねが信頼につながっていくんじゃないでしょうか。
私は得意先が東北にあるのでよく出張をしますが、直接お客様の顔を見ながら話す1時間は、メールでのコミュニケーションよりもずっと大きな意味があると感じます。時間をかけることと時間をかけず効率化することのバランスの大切さは3年間の経験が教えてくれたことです。
私はあまり器用ではなく、末っ子で甘えん坊な性格だったかもしれません。小学校から始めたサッカーも兄がやっていたから自分もやるんだろうという理由でした。しかし、負けん気の強さもありコニシはこんな自分の成長を長い目で見守ってくれる懐の深さを感じます。それに甘んじることなく、私は私の動きでまわりを引っ張って、後輩や同僚たちにいい影響を与えられる人間になっていきたいです。
心がけたいのはまず、誰よりも先に自分自身が積極的に動くこと。それが私にとっても、会社にとっても、「明日を、動かす」ことにつながっていくと信じています。