日々の“当たり前”を丁寧に積み重ねることで、未来は変わる【黒川裕馬】

明日を動かす人たち

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特集 WEBマガジン 明日を、動かす

KONISHIのコーポレートミッションである、「明日を、動かす。」

この言葉に想いを乗せて、未来に向けて挑戦している社員一人ひとりを紹介する企画が、「明日を、動かす人たち」です。

今回紹介するのは、2014年新卒入社し現在はタイのバンコク支社で働いている黒川裕馬。彼は過去、現在のステージでどんなことを感じ、どのように仕事に向き合い、未来にどんな展望を抱いているのか……黒川の等身大のストーリーをぜひご覧ください。

やってきたことの点と点が繋がったときに、自分らしさが生まれる

私はコニシ産業でとても幅広い経験を積ませてもらっており、苦手だと思っていたこと、想定通りいかなかったことも、今になって振り返ると点と点が繋がり“自分らしさ”になっています。

2014年に新卒で営業担当として入社しましたが、研修期間中に社内の発注業務のポジションに空きが出たので、急遽私が担当することになりました。そこで数年間にわたり発注業務を覚えた後は、量産営業や開発営業を経験し、現在はタイのバンコクで営業担当をしています(2022年8月取材時)。その過程を通じて、商社であるうちの会社の業務を短い期間で多種多様に経験したことは、私自身の強みになっていると感じています。

例えば、発注業務の経験が長かったことで、お客様の声だけではなく、メーカーさんの声も聞いた上で納期の調整をしたり、両者の要望をわかった上で交渉ができるようになりました。発注・受注担当の社員からも「黒川さんが営業をしていると資料の不備がないから楽です」と言われることもありますが、それは発注業務を経験したことでその人の立場がわかるからで、在庫や生産量の調整などの数字にも強くなりました。

また、バンコクで仕事をしているのも、昔の自分の性格からは考えられなかったことです。入社するまで海外に行ったことがなく、当然パスポートもなく、商社に入ったのに自ら進んで海外に行きたいとも最初は思っていなかったほどだからです。

転機は2018年。私が営業を担当するお客様の仕事で、部品を作っている中国の工場に出張し、品質を安定させるための改善活動を行う一員になった時です。初めての海外だったので、最初は先輩について行っただけで右も左もわからない状態でしたが、2か月に1回、1週間くらい現地に滞在するうちに慣れてきて、2019年に社内で海外研修制度が始まると、自ら行きたいと手を挙げるほどにまで意識は変化していました。

人見知りから営業職へ。全ては経験を通じて成長できた

日本から海外に出ると、貿易や物流の知識を一から勉強したり、通訳はいても現地のスタッフとのコミュニケーションを工夫したり、現地の言葉でメールを読んだりと、大変なこともありますが、全てが学びになっていると感じます。

そして、この営業という仕事を選んだこと自体も私自身にとっては大きな“変化”でした。

実は、学生時代はとても人見知りな性格でした。田舎暮らしをしたいという願望があった親の影響で、保育園から小学生までは自然豊かな長野で育ち、中学生になり親の仕事の都合で実家のあった埼玉へ戻ると、人の多さからか極度の人見知りに。

だいぶ改善できたのは大学生の頃です。大手飲食チェーンのアルバイトに明け暮れる中で、お客様と接したり、後輩の面倒を見たり、時には店長と意見をぶつけ合ったりしているうちに、人と喋るのが本当は好きなんだと思えるようになったのです。

そのため、新卒で会社を選ぶ時は「人との出会い」がある営業職になろうと漠然とは思っていましたが、自ら電話してアポをとり、初対面の人に商品を売り込むスタイルの営業職にはまだ苦手意識がありました。その点、うちの会社は既存のお客様と1つひとつ信頼を重ねながら成果を出していくスタイルだったので自分にあっていると思ったこと、そして面接で出会った社員や経営陣の方々が魅力的だったことも後押し、この環境に挑戦したのです。

その後、発注業務ではメーカーの担当者と打ち合わせすることが多く、量産営業になってからは部品の納期の調整や不具合が出たときのフォローを数多く経験し、新しい部品などを導入する開発営業も1人で担当するようになり、海外でも営業をするようになりました。完全に人見知りはどこに行ったんだという状況かもしれませんが、全ては経験によるものです。

今までより視座を上げて、経験を積み重ねていく

「出会った人たちの想いを乗せて。明日を、動かす」

このコーポレートミッションができた時、自分にあっている言葉だなと感じました。私は今まで目の前の仕事、目の前で関わっている人との関係を大事にしてきたからです。

私たちの仕事は、お客様とメーカーの両方の担当者としっかり向き合い、1つひとつ丁寧に対応した結果、ようやく部品が採用された時にこそ大きなやりがいを感じます。「いつも連絡が早いので助かります」と言っていただいた時なども、レスポンスを早くすることを日々意識していたからで、当たり前のことではあるのですが、そういったことをコツコツ積み重ねることで明日は動かせるのかなと思っています。

最後に、現在タイのバンコクに来て、改めてたくさんの経験ができているなと感じています。これも海外研修に自ら手をあげたことから始まっているので、今までは現場のプレイヤーとして活動してきましたが、より視座を上げて仕事に取り組み、いつかこの経験を日本に持ち帰れたらと思っています。

自分にはできないと思ったことも、そこで諦めず自ら飛び込んでみることで、経験したことが強みになる。そんな働き方を、これから一緒に働く仲間にも伝えていきたいですね。